【検証】東京⇒京都 ローカル路線バス乗り継ぎの旅第2弾の正解ルートとは

2021年に実行した、東京⇒京都ローカル路線バス乗り継ぎの旅

テレビ番組と同様のルールで実践してみたところ、無事に4日でゴールすることができました。

当時の旅行記はこちらから

【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バスの旅!① 波乱万丈な都市部の乗り継ぎ

②⇒【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バスの旅!② 静岡県を進む

③⇒【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バスの旅!③ 魔の3日目!?

④⇒【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バスの旅!④ 過酷な峠越え

現在も実行することは可能なのでしょうか。

 

この記事では、2024年6月現在の乗り継ぎ時刻表を紹介します。

入念に調べておりますが、情報が間違っている可能性もあります。路線の廃止や減便は常に行われています。もし実行される場合は、ご自身で最新の時刻表をご確認ください。

また、記載している遅延したら乗り継げない可能性もあります。3年前に実行したときの感覚で、現実的に乗り継げそうな行程を記載しています。

すべて平日ダイヤです。土休日を挟むと乗り継ぎができません。すなわち月曜か火曜に日本橋を出発する必要があります。

東京⇒京都 2024年版乗り継ぎ時刻表

1日目      
日本橋 6:32 都営バス東22
東京駅丸の内北口 6:38
東京駅南口 7:00 東急バス東98
上大崎 7:29
徒歩1.2km
五反田駅 7:53 東急バス反01
川崎駅ラゾーナ広場 8:41
徒歩すぐ
川崎駅西口 8:56 横浜市営7
横浜駅 9:43
横浜駅東口 9:51 神奈中バス横43
戸塚駅東口 11:04
徒歩すぐ
戸塚バスセンター 11:27 神奈中バス戸81
藤沢駅北口 12:02
12:33 神奈中バス藤21
茅ヶ崎駅 13:20
13:40 神奈中バス茅6
平塚駅北口 13:57
14:12 神奈中バス平47
二宮駅南口 14:47
14:58 神奈中バス二30
押切 15:03
徒歩2.6km
国府津駅 15:40 箱根登山バス
市民会館前 15:57
16:12 箱根登山バス
元箱根港 17:00
17:50 東海バスN65
本町 18:31
18:43 伊豆箱根バス三07
沼津駅 19:13
19:40 富士急シティバス
原駅 20:19
徒歩11.8km
吉原中央駅 23時頃  
       
2日目      
吉原中央駅 6:35 富士急静岡バス
富士宮 7:00
7:15 山梨交通
蒲原病院 8:01
8:30 静岡市自主運行バス
由比駅 8:50
徒歩5.9km
興津中町 9:41 しずてつジャストライン
250系統 三保山手線
清水駅 10:04
10:28 しずてつジャストライン
65系統 北街道線
静岡駅前 11:12
11:17 しずてつジャストライン
84系統 中部国道線
藤枝駅 12:32
藤枝駅南口 13:00 しずてつジャストライン
藤枝相良線
相良本通 14:06
14:31 しずてつジャストライン
特急静岡相良線
浜岡営業所 14:54
15:10 しずてつジャストライン
掛川大東浜岡線
大東支所 15:30
16:08 秋葉バス
柳原 16:42
徒歩4.8km
磐田営業所 18:08 遠鉄バス80
浜松駅 19:11
       
3日目      
浜松駅 6:33 遠鉄バス45
奥山 7:55
徒歩7.2km
黄柳野橋 10:08 新城市Sバス
本長篠バスセンター 10:33
本長篠駅 11:00 おでかけ北設
田口 11:38
12:30 おでかけ北設
どんぐりの湯前 13:13
13:46 豊田おいでんバス
足助病院 14:33
14:42 豊田おいでんバス
豊田厚生病院 15:43
16:24 みよし市さんさんバス
さつきライン
カネヨシプレイス東 16:58
徒歩すぐ
三好サンアート前 17:25 名鉄バス
箕ノ手北 17:55
18:07 名鉄バス
長久手古戦場駅 18:52
19:15 名鉄バス
名鉄バスセンター 20:28
22:10 三重交通50
名駅 23:17
       
4日目    
名駅 7:08 三重交通21
いなべ総合病院 8:13
9:09 いなべ市コミュニティバス
山条公会場 9:37
徒歩11.3Km
杠葉尾 11:52 東近江市ちょこっとバス
政所線
永源寺支所 12:22
12:31 東近江市ちょこっとバス
市原線
高木下 12:39
徒歩2.6km
半川原 13:16 日野町営バス桜川線
桜川駅 13:35
14:32 湖国バス長峰
六枚橋 14:48
徒歩4.0Km
鏡口 15:38 湖国バス
野洲駅 16:00
徒歩2.5Km
新八代 16:40 湖国バス
美崎レークニュータウン 16:55
17:22 江若交通80
堅田駅 17:36
17:50 江若交通103
大津駅 18:35
徒歩3.8km
小山 19:15 京阪バス21
大宅 19:24
19:30 京阪バス17
三条京阪 20:08

 

2021年との主な違い

富士急静岡バスの東平沼⇒吉原中央駅が廃止

遠鉄バス横須賀発着が廃止

遠鉄バス伊平発着が廃止

新城市バス田沢発着廃止

京阪バス比叡平発着の終バス繰り上げ

です。その分歩く距離が増えています。

1日目は東平沼からのバスが廃止されたため終バスに間に合わせる必要がなくなり、逆に余裕ができています。原駅までは間違いなく到達できるはずです。ただ、翌日の朝までに吉原中央駅まで歩いて移動しておく必要があります。

2日目は特に由比駅から興津中町までの乗り継ぎ時間がタイトです。走ればなんとかなると思います。また、遠鉄バス縮小の影響で袋井から磐田まで歩く必要があります。

3日目は朝の乗り継ぎが伊平経由でなく奥山経由になっています。本長篠まで若干歩く距離が増えましたが、おおむね変更ありません。

4日目は大津駅から先、比叡平で乗り継げるバスがありませんので、山科方面に歩く必要があります。仮に乗り遅れても、京都市内の終バスには何とか間に合うので、ゴールはできるでしょう。

 

ぜひ挑戦してみてください。

【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バス乗り継ぎの旅!④ 過酷な峠越え

この記事は東京から京都までを路線バスを乗り継いで旅行した記録の第4話です。

第1話はこちら

第2話はこちら

第3話はこちら

この旅行は2021年に行いました。この記事で紹介されている路線の中には現在は廃止になっているものもありますのでご了承ください。

現在も4日間で東京→京都を移動することは(頑張れば)可能です。一連の旅行記の最後に現在も4日で東京⇒京都を乗り継ぎできるルートを紹介したいと思います。

旅のルール
  • スタートは東京の日本橋 ゴールは京都の三条大橋
  • 日本橋」停留所からバスに乗り、「三条京阪」停留所までバスに乗る。(初日始発前に歩いて距離を稼いだり、最終日の最終バスが終わった後歩いて無理やりゴールするのは×)
  • ローカル路線バスのみを乗り継ぐ。バスがなければ歩く。
  • 鉄道・高速バス・タクシー・ヒッチハイクなど、ローカル路線バス以外は使用禁止
  • 時刻表や地図を事前に調べるのはOK。(ここだけ本家とは違います)

4日目 三重・桑名⇒京都・三条大橋

おはようございます。今日はついに最終日。無事に京都までたどりつくことはできるのでしょうか。

事前に調べた行程では、今日が一番歩く距離が長く、一番過酷かもしれません。3日間の疲労がたまっていますが、頑張ります。

40本目 三重交通 21系統 桑名阿下喜線 イオンモール桑名口7:16⇒いなべ総合病院8:00(8:09)

以降、()内は遅延・早着時の実際の時刻を示します。

最寄りのバス停からまずはいなべ総合病院に向かいます。このバスは桑名駅が始発なので、前日名古屋から桑名駅まで乗車し、桑名駅前のホテルに宿泊してもOKです。

この区間は並行して三岐鉄道が走っていますが、バスの需要も大きいようです。

いなべ総合病院に到着しました。ちなみに「いなべ」は漢字で「員弁」と書きます。旧員弁町が合併し市制施行する際に、難読であることからひらがな表記にしたそうです。

近くの阿下喜駅に行ってみました。三岐鉄道北勢線は全国的にも珍しい、ナローゲージと呼ばれる幅の狭い線路の路線です。車両も小さく、かわいらしい姿です。

三岐鉄道 阿下喜駅

41本目 いなべ市 アイバス 石榑線 いなべ総合病院9:12⇒山条公会場9:38

いなべ総合病院はいなべ市の中心に位置し、いなべ市コミュニティバスに乗り継ぐことができます。いなべ市コミュニティバスはなんと運賃が無料です。

このバスで峠の手前まで向かいます。いよいよ鈴鹿山脈越えです。

いなべ市コミュニティバス

山条公会場という、峠に一番近いバス停で降ろしていただきました。

山条公会場9:38⇒杠葉尾11:49 徒歩11.4Km

さて、いよいよ峠越えです。ここから滋賀県側の杠葉尾というバス停まで、国道421号線石榑峠(いしぐれとうげ)を11kmほど歩いて越えます。

鈴鹿山脈を越えるルートはいくつかありますが、京都を目指す場合はこれが一番速いルートになります。最終目的地が大阪の場合は、津まで南下し奈良に抜ける方法もあります。

2時間ほどしかないのでハイペースで行かなければなりません。あいにく雨が降ってきてしまいました。

雨が降る中ひたすら歩く 車通りは多いが歩いている人は皆無

次第に勾配がきつくなっていき、これまでの3日間の疲労も相まってかなりしんどくなってきます。

今までの努力を無駄にはできません。必死に登ります。

1時間ほど進むと、ついに全長4157mの石榑トンネルが見えてきます。歩行者が通行できるか心配でしたが、幸い右側には狭いながら歩道がありそうです。

石榑トンネル

トンネル内は勾配が緩やかで雨もしのげるため、思いのほかハイペースで進めます。

トンネルの中間付近で、ついに滋賀県に突入です!!

滋賀県突入!!

滋賀県側に入ると下り勾配に転じ、さらにペースアップ。

次のバスの発車時間が迫ってきています。これに間に合わないとチャレンジ失敗です。絶対に逃せません。

バス停は国道から少し右に入ったところにありました。少々見つけるのに苦戦しましたが、発車3分前、なんとか間に合いました。

間に合った!!

42本目 東近江市 ちょこっとバス 政所線 杠葉尾11:52⇒永源寺支所12:22

乗車したのは東近江市コミュニティバスです。1日4本しかなく、事前に調べていたとはいえ奇跡の乗り継ぎといえるでしょう。峠を歩いて越えてバスを乗り継いだ人はおそらく過去にはいないでしょうが、ここの乗り継ぎも今回の旅の成功のカギになっています。

43本目 東近江市 ちょこっとバス 市原線 永源寺支所12:31⇒高木下12:39

永源寺支所というところで乗り継いだバスは八日市駅行きです。駅まで行きたくなりますが、ここは途中で降りるのがポイントです。滋賀県は路線バスがあまり充実していないため、徒歩と組み合わせていかに効率的に移動するかがポイントです。

高木下12:39⇒半川原13:12 徒歩2.6Km

歩いて日野町を目指します。大した距離ではないのですが、これまでの疲労の蓄積しておりしんどいです。

たどり着いたのは半川原というバス停。いろいろなルートを検討しましたが、この区間を歩くのがもっとも効率がよさそうです。なんの変哲もない途中のバス停ですが、ここが東京⇒京都の最速ルート上にあると思うと、何だか感慨深いですね。

44本目 日野町営バス 半川原13:20⇒桜川駅13:39

日野町営バスで近江鉄道の桜川駅に向かいます。

日野町営バス

45本目 近江鉄道バス 長峰線 桜川駅14:32⇒六枚橋14:48(14:52)

桜川駅からは近江八幡駅行きに乗車します。

先ほどの東近江市のバスで八日市駅へ行くと、その先進むことが難しくなってしまいます。八日市から近江八幡は鉄道があるからバスの需要がないのです。一方で、桜川駅からは近江八幡駅にはバス路線があります。これが桜川駅へ向かった理由です。

国道8号線との交差点、六枚橋で下車します。

六枚橋14:52⇒鏡口15:33 徒歩4.0Km

ここから南下するバスはないため、また歩きです。国道8号線を進みます。

大津まで33km、京都はまだ先ですが、いよいよゴールが近づいてきたように感じます。

国道8号線を歩く

46本目 近江鉄道バス 野洲アウトレット線 鏡口15:38⇒野洲駅16:00(15:52)

8号線を4kmほど歩くと、鏡口というバス停があり、アウトレットと野洲駅を結ぶバスに乗ることができます。野洲駅には8分も早着しました。

野洲駅15:52⇒新八代16:28 徒歩2.5Km

野洲駅からは本日4度目の歩きです。滋賀県は本当にバス路線が少なくて大変です。

新八代は「しんやつしろ」ではなく「しんはったい」と読みます。守山市に入りました。

47本目 近江鉄道バス 木の浜線 新八代16:40⇒琵琶湖プラザ前16:57(17:01)

守山からは琵琶湖を渡り堅田を目指します。この先草津や石山へ向かうとバス路線が途切れてしまいます。琵琶湖にちなんで「急がば回れ」といったところでしょうか。

東京を出てから4日、ついに琵琶湖とご対面です。ここまでバスだけで来たと思うと感慨深いですね。天気も良くなってきました。この調子で京都までラストスパートです。

琵琶湖の景色 晴れてきた!

48本目 江若交通 80系統 琵琶湖大橋琵琶湖大橋東詰17:22(17:24)⇒堅田駅17:36

いよいよ琵琶湖を渡ります。このバスはもちろんローカル路線バスですが、一応琵琶湖大橋は有料道路なので、ルール上どうなの?という意見もあるかもしれません。テレビ版では過去に安房峠道路等も登場したことがあるので、私は全然問題ないという認識ですが、もし気になるようでしたら歩いて渡ってくださいね。(歩いても間に合うはずです。)

49本目 江若交通 103系浜大津堅田駅17:50⇒大津駅18:35(18:32)

堅田駅からは湖西線沿いに南下する、大津駅行きに乗ります。

湖西線ができる前は江若交通の鉄道路線があり、その流れを受け継ぐ路線でしょうか。江若交通は京阪グループで、いよいよ京都は近いなという印象です。

江若交通 大津駅行き

ついに大津駅に到着。京都は目前です、が、最後の難関、逢坂山を越えないといけません。もちろん歩いたら今日中に三条大橋に着ける距離ではありますが、最後までバスを乗り継いでゴールしないと成功とはいえませんよね。

50本目 京阪バス 66系統 大津駅18:47⇒比叡平19:33

さて、選んだバスは比叡平行きです。比叡平は名前の通り比叡山の南方、山上に位置する住宅地です。比叡平には大津側京都側双方からバスが乗り入れており、乗り継ぐことで歩かず山そして県境を越えることができます。

実はこれが乗り継げる最終バスで、間に合わなかった場合は山科まで徒歩で向かう必要がありました。

比叡平は標高が高く、肌寒く感じました。

51本目 京阪バス 56系統 比叡平19:50→三条京阪20:27

比叡平からついに最後のバスに乗車です!カーブが連続する峠道を進んでいると、突然視界が開け、そこはもう京都盆地です。見慣れた景色が広がった時は、感動してしまいました。

4日目の20時27分、バスは定刻通り三条大橋最寄りの三条京阪バス停に到着しました。

ついに京都・三条大橋に到着!!

鴨川沿いには散歩する人や観光客の姿もあり、京都の日常の光景が広がっていました。私も比叡平からの路線バスを降り立っただけですが、これまでの道のりを思えば、ふつふつと達成感が湧いてきました。

日本橋から都営バスに乗ったのは4日前。計51本のバスと40kmの徒歩で、およそ500kmの道のりをつなぎました。

バスの遅延でハラハラした1日目、静岡県の広さに圧倒された2日目、奇跡的な乗り継ぎで長距離を移動した3日目、徒歩の連続で過酷だった4日目、とても濃密な4日間でした。

ゴールとタイムリミットを設けたことで味わえるスリル感は、普通の旅行ではなかなか味わえません。新幹線に乗れば2時間で移動できることを考えれば、バカげた旅かもしれませんが、だからこそ出会える景色や場所があり、一生記憶に残る旅行になったと思います。

バスの運賃は合計でおよそ2万円です。これは新幹線のグリーン車と同じぐらいです。個人的には案外安いなと感じました。皆さんはどう感じるでしょうか?

時間もお金もかけた贅沢な旅、またやりたいとは思いませんが、やってよかったとは思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後もたまに旅行記を挙げていこうと思います。過去楽しかった旅行も振り返っていきます。

 

最後に次の記事で2024年6月現在の乗り継ぎプランを紹介します。

路線の廃止等で以前より過酷になっていますが、現在も4日で移動することは可能です。気になる方はぜひチャレンジしてみてください。近い将来できなくなる日が必ず来るはずです。チャレンジするなら今ですよ。

transittrekker.hateblo.jp

 

 

【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バス乗り継ぎの旅!③ 魔の3日目!?

この記事は東京から京都までを路線バスを乗り継いで旅行した記録の第3話です。

第1話はこちら

第2話はこちら

この旅行は2021年に行いました。この記事で紹介されている路線の中には現在は廃止になっているものもありますのでご了承ください。

現在も4日間で東京→京都を移動することは(頑張れば)可能です。一連の旅行記の最後に現在も4日で東京⇒京都を乗り継ぎできるルートを紹介したいと思います。

旅のルール
  • スタートは東京の日本橋 ゴールは京都の三条大橋
  • 日本橋」停留所からバスに乗り、「三条京阪」停留所までバスに乗る。(初日始発前に歩いて距離を稼いだり、最終日の最終バスが終わった後歩いて無理やりゴールするのは×)
  • ローカル路線バスのみを乗り継ぐ。バスがなければ歩く。
  • 鉄道・高速バス・タクシー・ヒッチハイクなど、ローカル路線バス以外は使用禁止
  • 時刻表や地図を事前に調べるのはOK。(ここだけ本家とは違います)

 

2日目は浜松まで到達しました。3日目はどこまで進めるでしょうか??

3日目 静岡・浜松⇒???

おはようございます。浜松駅です。

今日は3日目です。本家では「魔の3日目」と呼ばれる3日目ですが、果たしてどうなるのでしょうか...

浜松駅 今日も快晴

浜松はバイクや楽器の生産が盛んな都市で、人口80万というだけあって、かなり都会です。駅の隣には立派なアクトタワーがそびえています。

一方で鉄道はというと、東西に延びる東海道新幹線東海道線と、北へ延びる遠鉄電車のみであり、必ずしも路線が充実しているとは言えなそうです。全国的に見ても地下鉄が発達するのは100万都市クラスが多く、投資に見合わないのでしょうか。東海地方は車社会なのも一因かもしれません。

一方でそれを補うようにバス路線は充実しており、東西南北様々な方向に向けバスが発着しています。バスターミナルは珍しい16角形のとても美しい形になっています。

 

29本目 遠鉄バス 44系統 浜松駅6:50⇒伊平8:12(8:18)

以降、()内は遅延・早着時の実際の時刻を示します。

さて今日1本目のバスは、伊平行きです。伊平は浜松の北西に位置します。この先、浜松から東海道沿いに進むと途中で路線が途切れてしまいます。鉄道がない北側へ迂回することがポイントです。

出発してからしばらくは順調に走行していましたが、通勤時間帯ということもあり、道路はかなり混んできました。しかしながら時刻表を確認すると、大きく遅延はしていないようです。どうやら遠鉄バスは渋滞を見込んで時間帯ごとに余裕時間を加えたダイヤにしているようです。所要時間は時間帯に関わらず一定でラッシュ時は遅延が当たり前というバス会社も多い中、利用者としては好感が持てますね。

それでも少しばかり遅延したようで、終点伊平には6分遅れで到着しました。

伊平8:18⇒田沢9:48 徒歩5.5Km

伊平から先、田沢や渋川までの区間はかつては路線があったのですが、廃止されデマンド化されてしまいました。当然デマンドバスには乗れませんので、歩きます。

国道257号線をしばらく歩くと、右手に「仏坂十一面観音」への入口が見えてきます。そのまま国道を歩いてもよかったのですが、山を越える方が距離が短いようで、観光も兼ねて登ってみることにしました。

仏坂十一面観音への入口

思ったより急坂でした。遠回りでも国道を歩いた方がいいかもしれません。

この周辺は古戦場でもあるようで、三方ヶ原の戦いを前にして、武田軍と徳川軍が衝突したようです。

山を越えると新東名高速道路の浜松いなさJCTが見えてきます。

浜松いなさJCT

さらに歩き、田沢というバス停に到着です。ここはまだ静岡県ですが、愛知県新城市コミュニティバスの終点になっています。(現在は田沢発着は廃止されていますが別のルートで乗り継げます。)

発車まで約30分、のんびりとした田園風景の中でしばし休憩です。

30本目 新城市営Sバス 長篠山吉田線 田沢10:16本長篠バスセンター10:33

バスがやってきました。新城市営で飯田線本長篠駅までを結んでいます。

1日目の夕方に入った静岡県ですが、ついにこのバスで脱出できます。長かったですね。

県境を越えるバスがやってきた

バスは15分ほどで本長篠に到着。浜松から本長篠は鉄道で向かうと豊橋を回らないといけないですが、直線距離だと案外近いものですね。

31本目 豊鉄バス 田口新城線 本長篠駅前11:00⇒田口11:39

続いて豊鉄バスに乗車しさらに西を目指します。田口は設楽町の中心で、鉄道路線はないためバスが基幹交通になっています。途中の鳳来寺山までは観光客の方が多く乗車されていました。

田口に到着

田口に到着。乗り換えに時間があるので、バス停から少し歩いたところにある多津美屋本店というお店に入りました。

今日の昼食

32本目 設楽町おでかけ北設 稲武線 田口12:30⇒どんぐりの湯前13:13

さらに設楽町営バスに乗り、稲武へ向かいます。稲武は豊田市の北東部に位置し、長野県にも近い位置です。鉄道旅ではあまり来る機会がない地域で新鮮ですね。

稲武にはどんぐりの湯という道の駅があり、交通の拠点になっています。乗り継ぎ時間に温泉に入るのもいいかもしれません。

鉄道旅では縁がない地域をゆく

33本目 豊田市おいでんバス 稲武足助線 どんぐりの湯前13:47⇒足助病院14:35

稲武からは豊田市コミュニティバスに乗車します。豊田市は市域がとても広く、またコミュニティバスが充実しているため、一気に距離を稼げます。「おいでんバス」は豊田市の有名な「おいでん祭り」にちなんだものだと思います。

34本目 豊田市おいでんバス さなげ・足助線 足助病院14:43(14:46)⇒豊田厚生病院15:39(15:43)

途中足助病院で乗り継ぎ、豊田厚生病院までおよそ45kmを1回の乗り継ぎで進めました。とてもありがたいバスです。

足助は香嵐渓で有名なところで、紅葉の時期には多くの観光客が訪れます。次はゆっくりと訪れたいものです。

到着した豊田厚生病院周辺はとても整備が進んでおり、さすがはトヨタのお膝元ですね。コミュニティバス網が充実しているのも、市の財政が健全であるゆえでしょう。

豊田市おいでんバス

35本目 みよし市さんさんバス 生活路線 豊田厚生病院16:10(16:19)⇒黒笹駅16:26(16:39)

さらにみよし市コミュニティバスに乗り継ぎます。ここから先のルートは様々あり、時間にも余裕があるので、一番運賃が安いルートをチョイスしてみました。

名鉄豊田線の黒笹駅まで乗車します。

黒笹駅16:39⇒愛知牧場西17:16 徒歩1.2Km

コミュニティバスを乗り継ぐため、市境を歩いて越えます。

黒笹駅から少し歩き、愛知牧場にやってきました。愛知牧場は入場無料の観光牧場で、愛知県民には結構有名みたいです。寄り道してソフトクリームをいただきました。

愛知牧場

36本目 日進市 くるりんばす 三本木線 愛知牧場西17:27⇒市役所17:57(17:54)

37本目 日進市 くるりんばす 五色園線 市役所18:10⇒長久手古戦場駅18:39(18:38)

愛知牧場のそばのバス停から日進市コミュニティバスを乗り継ぎ、長久手古戦場駅へ進みます。

市役所で各方面の路線を乗り継げるようになっており、とても便利です。乗り継ぐ場合は乗り継ぎ券をもらえ、割引運賃で乗車できます。

日進市コミュニティバス

38本目 名鉄バス 32系統 本地ヶ原線 長久手古戦場駅19:13⇒名鉄バスセンター20:22

長久手からは名鉄バスに乗り、いよいよ名古屋を目指します。

この路線は「基幹バス」で、途中からバス専用レーンを走ります。一番右の車線がバス専用になっており、路面電車の電停のように、独立した専用の停留所が設けられています。日本でBRTと名の付く路線は様々ありますが、専用道を走る路線を除けば、この路線ほど"本物のBRT"に近い路線はないのではないでしょうか。

どんどん大都会になっていき、名古屋の夜景を楽しみながら、ついに名鉄バスセンターに到着です。

3日目にしてようやく名古屋に到着!!

名古屋らしく矢場とんに行き味噌カツを食べました。

今日はここで終了....というわけではなく、まだまだ移動します。

矢場とん

39本目 三重交通 50系統 名古屋桑名線 名鉄バスセンター22:10⇒福島23:13(23:15)

本日最後のバスは、三重交通の桑名駅行きです。

この路線は名古屋から県境を越え約30km先の桑名までを結ぶ長距離路線です。

1日1本、この時間のみの運行です。もしこの時間に運行されていなければ今回の旅は成立しないでしょう。一番重要と言っても過言ではないバスです。また、この路線は下り方向のみの運行でです。そのためおそらく京都⇒東京を路線バスで4日で移動することは不可能かと思います。

三重交通バス 桑名駅行き

そんな貴重なバスに乗車し、深夜の国道1号を進みます。ちなみに国道1号を走るのは2日目の藤枝以来ですね。「東海道路線バス乗り継ぎ旅」といいながら、実際は東海道上を進まない方が乗り継ぎがスムーズな場合が多いのです。

本日の宿のため、桑名駅手前の福島というバス停で下車しました。

浜松をスタートした本日は桑名で終了です。3日目は県境を2つ越え、かなり長距離進めました。歩いた区間もほとんどなく、「魔の3日目」にはならなかったですね。

 

いよいよ明日は最終日。無事に京都・三条大橋までたどり着けるのでしょうか。

一番過酷な4日目に続く...

transittrekker.hateblo.jp

 

 

【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バス乗り継ぎの旅!② 静岡県を進む

この記事は東京から京都までを路線バスを乗り継いで旅行した記録の第2話です。

第1話はこちら

この旅行は2021年に行いました。この記事で紹介されている路線の中には現在は廃止になっているものもありますのでご了承ください。

現在も4日間で東京→京都を移動することは(頑張れば)可能です。一連の旅行記の最後に現在も4日で東京⇒京都を乗り継ぎできるルートを紹介したいと思います。

旅のルール
  • スタートは東京の日本橋 ゴールは京都の三条大橋
  • 日本橋」停留所からバスに乗り、「三条京阪」停留所までバスに乗る。(初日始発前に歩いて距離を稼いだり、最終日の最終バスが終わった後歩いて無理やりゴールするのは×)
  • ローカル路線バスのみを乗り継ぐ。バスがなければ歩く。
  • 鉄道・高速バス・タクシー・ヒッチハイクなど、ローカル路線バス以外は使用禁止
  • 時刻表や地図を事前に調べるのはOK。(ここだけ本家とは違います)

1日目は吉原まで到達しました。2日目はどこまで進めるでしょうか??

2日目 静岡・吉原⇒???

おはようございます。起き上がろうとしたら、あ、筋肉痛が.... 昨日は精神的にも体力的にも過酷でしたからね。今日も歩くのですが、先が思いやられる...

ちなみに一番ハードなのは4日目です。体力はなるべく温存しておきたいです。

吉原の市街地はけっこう都会です。朝なので人通りはあまりありません。

吉原の中心街 立派な商店街がある

今日も引き続き東海道を西に進んでいきます。

18本目 富士急静岡バス 大月線 吉原中央駅6:35⇒富士宮駅7:00(7:02)

以降、()内は遅延・早着時の実際の時刻を示します。

吉原中央駅から始発の富士宮駅行きに乗車します。富士宮というと明らかに北方向ですが、この先に進むには一旦富士宮に迂回するのが得策です。

2日目最初のバス 富士宮駅行き

19本目 山梨交通バス 富士宮駅7:15⇒蒲原病院8:01(8:11)

続いて山梨交通のバスに乗車します。静岡県なのに山梨交通が走ってるんですね。

バスは富士川の西側を南下し蒲原を目指します。ちなみに昨日の最終バスを富士駅まで乗り通し、富士川を徒歩で渡ってこのバスに乗車するという方法もあります。それが最短ルートですが、せっかくのバス旅、バスがある区間はなるべくバスで移動したいものです。

ちなみにここでPASMOエリアが終了します。電気の周波数も富士川が境になっていますし、別の地域に足を踏み入れるような感覚ですね。

蒲原病院は少し高台にあり、富士山をよく拝めます。

静岡にいる山梨交通バス 富士山もきれい

20本目 静岡市自主運行バス 蒲原病院8:45⇒由比駅9:06

蒲原病院からはついにいわゆるコミュニティバスが登場します。路線バス乗り継ぎの旅では欠かせない存在です。

通院する方の貴重な足になっています。病院に到着したバスからは患者の方が続々と降りてこられました。病院から出発する便の乗客は当然私だけです。

この旅初のコミュニティバス登場

由比駅 9:06⇒新浦安橋 10:37 徒歩5.1Km

由比駅からはついに路線バスが途切れます。

昨日歩いた区間は時間をかければバスで移動することも可能ですが、ここからは正真正銘バスがない区間です。(実際は倉沢という地区までは路線があるのですが、曜日の関係で今日の運行はありません。)

5.1kmを約1時間半で歩けばいいので、時間にはゆとりがあります。

趣ある宿場町の光景が広がっています。

旧東海道をすすむ

しばらく進むと、右手に薩埵峠(さったとうげ)への入口が見えてきます。海沿いの国道を歩くこともできますが、天気もいいので薩埵峠からの景色を見に行くことにしましょう。

薩埵峠の入口 これを右手へ進む

急坂を20分ほど登ると、有名な薩埵峠に到着です。一度は見たことがある景色なのではないでしょうか。歌川広重の絵にも登場した絶景です。ゴールデンウィークやお盆の渋滞情報でもたまに映りますね。あいにく富士山は見えませんでしたが、天気も良く、素晴らしい眺めを堪能しました。

薩埵峠からの景色

峠からさらに25分ほど歩き、着いたのは新浦安橋というバス停です。久しぶりの路線バス乗車です。

21本目 静鉄バス 250系統 美保山の手線 新浦安橋10:40⇒清水駅11:04

ここからは静鉄バスエリアになります。興津駅を経由して清水駅まで進みます。

ここからは静鉄バス

22本目 静鉄バス 65系統 北街道線 清水駅11:28⇒静岡駅前12:13(12:17)

清水駅から再び静鉄バスに乗車し、静岡駅へ向かいます。清水から静岡へは静岡鉄道の電車も走っていますが、このバスは北側の空白地帯を走ります。

渋滞はしていませんでしたが、静岡駅の乗り継ぎ時間が短いのでハラハラ...

23本目 静鉄バス 84系統 中部国道線 静岡駅前12:18⇒藤枝駅前13:29(13:37)

慣れていないのでバス停の位置が分からず、かなり焦りましたが、地下道を通りなんとか1分の乗り換えに成功。ゆっくりする余裕もなく、藤枝駅へ向かいます。

安倍川橋や、数々の歴史あるトンネルが並ぶ宇津ノ谷峠など、見どころが多い路線です。疲れもあってウトウトしてしまいました。

24本目 静鉄バス 藤枝相良線 藤枝駅南口14:00⇒相良局前15:00(15:05)

藤枝からは東海道沿いに進むと路線が途切れてしまうため、東海道を離れ国道150号線を御前崎方面に進みます。新幹線や東海道線では通らないルートなので、景色が新鮮です。

相良町の中心で下車しました。

25本目 静鉄バス 特急静岡相良線 相良局前15:28(15:36)⇒浜岡営業所15:50(16:00)

相良局前からは、特急バスの下道区間に乗車します。途中バイパスを走行しますが、有料道路ではないので、今回は許容としました。

ちなみにこれを使わないルートもあります。この先で歩く必要が生じますが、ゴールすることは可能です。(2024年現在はこの路線を使わないとゴールできません。)

乗客は自分のみ。つかの間の快適移動です。

高速バス仕様のバス 乗客は自分だけである

26本目 静鉄バス 掛川大東浜岡線 浜岡営業所16:10⇒大東支所16:29

さらに静鉄バスに乗車します。昨日の神奈中バスにはかないませんが、静鉄バスの営業範囲もなかなか広いですね。

ちなみにこの地区の路線は自主運行バスという扱いで、自治体がお金を出して静鉄バスに運行を委託している形になっています。

御前崎や浜岡砂丘など、見どころもたくさんありますが、今回は先を急ぎます。

27本目 秋葉バス 秋葉中遠線 大東支所16:53⇒横須賀車庫前17:05

静鉄バスのエリアを出て、次は秋葉バスになります。あまり馴染みのないバス会社ですが、掛川や菊川など、この地域を中心に運行しています。

このバスは整理券・運賃後払い方式にも関わらず、運賃箱からお釣りが出てきました。両替方式が主流な中、とても便利な機能ですね。

28本目 遠鉄バス 90系統 横須賀17:15⇒浜松駅18:39

横須賀からは遠鉄バスに乗車し、静岡の西の中心、浜松を目指します。この系統は現在は廃止されてしまい、歩いてつなぐ必要が出てしまいました。この系統が廃止される前にこの旅を実行できてよかったです。

今はなき遠鉄バスの横須賀停留所 廃止のお知らせが掲示されている

1時間以上の長時間乗車で距離を稼ぎ、浜松に到着しました。

この先に進んでも明日の結果は変わりませんので、早いですが今日はここまでです。

 

浜松餃子で乾杯といきましょう。

浜松餃子

今日は吉原から浜松まで。一度も県境を越えていません。静岡県は広い。

距離的にもちょうど東京と京都の中間くらいでしょうか。

3日目に続きます。

transittrekker.hateblo.jp

 

【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バス乗り継ぎの旅!① 波乱万丈な都市部の乗り継ぎ

どうもTransitTrekkerと申します。

公共交通でいろんなところを旅行しています。名付け親はChatGPTです。

ブログ初心者なのでご容赦ください。

 

突然ですが、テレビ東京系列の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」という番組をご存じでしょうか?

4日間ローカル路線バスを乗り継ぎ決められたゴールを目指す企画で、そのガチンコぶりが視聴者から人気を博しています。

初代は太川陽介さんと蛭子能収さんコンビで、その後「Zシリーズ」として田中要次さんと羽田圭介さんコンビに引き継がれ、現在は女性2人組が主役となって「Wシリーズ」が放送されています。

昨今は人口減少や労働力不足により、全国的に路線バスは縮小傾向にあります。いまが実行するラストチャンスなのではないかと思い、私も挑戦してみることにしました。

今回私が選んだルートは、昔から数多くの旅人が行き交う東海道。東京・日本橋をスタートとし、京都・三条大橋を目指します。このルートはテレビシリーズの第2弾で放送されましたが、滋賀県彦根駅でリタイアする結果になりました。当時はルールが曖昧で、タクシー利用も一部認められていたようですが、私はもちろんタクシー禁止で実行したいと思います。果たして、4日間路線バスだけで東京から京都まで移動することはできるのでしょうか...?

ちなみに時刻表や路線図を調べるのはOKとしています。調べないと4日で到達するのはまず不可能だと思います。(このルート、それだけ難易度が高いです。)

この旅行は2021年に行いました。この記事で紹介されている路線の中には現在は廃止になっているものもありますのでご了承ください。

現在も4日間で東京→京都を移動することは(頑張れば)可能です。一連の旅行記の最後に現在も4日で東京⇒京都を乗り継ぎできるルートを紹介したいと思います。

旅のルール
  • スタートは東京の日本橋 ゴールは京都の三条大橋
  • 日本橋」停留所からバスに乗り、「三条京阪」停留所までバスに乗る。(初日始発前に歩いて距離を稼いだり、最終日の最終バスが終わった後歩いて無理やりゴールするのは×)
  • ローカル路線バスのみを乗り継ぐ。バスがなければ歩く。
  • 鉄道・高速バス・タクシー・ヒッチハイクなど、ローカル路線バス以外は使用禁止
  • 時刻表や地図を事前に調べるのはOK。(ここだけ本家とは違います)

それでは早速、旅行スタートです。

1日目 東京・日本橋⇒???

やってきました。日本橋です。時刻は朝の6時20分。

旅行好きとしては、やっぱり日本橋をスタートにするとちょっとテンション上がります。

平日ですが早朝なので人影もまばらです。(当時は落ち着いてはいたもののコロナ禍だったので今ほど人流はなかったかも。)

現在首都高の地下化計画が進められており、いずれこの光景は見られなくなるのでしょう。

日本橋 人影もまばらである

歩くこと3分、日本橋バス停に到着。ここから4日間、路線バスにしか乗れない旅が始まります。

日本橋バス停 ここから4日間の旅が始まる

1本目 都営バス 東22系統 日本橋6:30(6:35)⇒東京駅丸の内北口6:38(6:40)

以降、()内は遅延・早着時の実際の時刻を示します。

記念すべき1本目は、都営バス。東22系統は錦糸町駅と東京駅を結ぶバスです。

日本橋から東京駅までは歩いても10分くらいですが、ここは"日本橋からバスに乗る"ルールに忠実に、220円払ってバスに乗ります。早朝なので乗客もまばらで道路も空いています。

これからバスの遅延に悩まされるとは、この時は思いもよりませんでした..

最初のバスがやってきた。

5分ほどで東京駅に到着。荘厳な丸の内駅舎がお出迎えです。

ここから新幹線に乗れば2時間ほどで京都に着きますが、私はというと、着くのは4日後ですね。先は長いです。

東京駅丸の内駅舎

2本目  東急バス 東98系統 東京駅南口7:00⇒上大崎7:29(7:39)

東京駅から南下し神奈川県方面につながるバスは意外と少なく、この東急バスがほぼ唯一の存在です。東98系統は1時間かけて等々力操車場までを結ぶ、東急バスの最長系統です。

東急バス 東98系統

7時、定刻通り発車しました。ちなみにこのバスが今日の始発です。

東京駅を発車した時点では乗客はほとんどいなかったものの、次第に乗客が増えていきます。

バスは霞ヶ関や、東京タワーの近くを通過し、南西へと進路を取ります。

気づけばバスは10分遅れ。路線バス旅の洗礼を受けます。ダイヤ上は4日間で京都まで行けるはず...ですが、バスには遅延がつきものですからね...このハラハラ感がバス旅ならではです。

このまま等々力まで行ってしまうとその先の乗り継ぎが難しくなりますので、上大崎というバス停で下車します。

上大崎7:39⇒五反田駅7:49 徒歩1.2km

バスが遅れてしまったので重い荷物を背負って朝からマラソン大会開催です....!1.2kmを10分!走るのはあまり得意ではないですが、気合で乗り切ります。

下り坂なのでそこまでしんどくはなさそう。

五反田駅が見えてきました。乗りたいバスが見えた!が、信号待ちで足止め....発車時間まで1分を切っている....間に合うか....!?

次に乗るバスが見えた!間に合うか...!?

発車時間を若干過ぎていましたが、バスも信号待ちしていたおかげで、なんとか間に合いました..!

3本目 東急バス 反01系統 五反田駅7:49⇒川崎駅ラゾーナ広場8:37(8:39)

乗るのは再び東急バスです。都県境を越えて国道1号線をひたすら川崎まで進む長距離路線です。都県境を越えられるルートは限られており、これが一番効率的に進めるルートだと思います。

乗り換えの手間や遅延で接続できないリスクを考えると、特に都市部の路線バス旅においてはいかに乗継回数を減らすかが鍵になると思います。先ほどの上大崎から五反田駅も、迂回して乗り継げば歩かずに済みますが、歩いて走って強引に乗り継いだ方が、早く先に進めるわけです。(今日はこのような綱渡りな乗継がずっと続きます...)

バスはしばらく都営浅草線の上を走ります。西馬込駅を過ぎると鉄道空白地帯になるので、バスが地元の貴重な足になっています。

開始から2時間。ついに神奈川県に突入しました。東京駅から新幹線に乗っていれば、あれっ、もう名古屋か...

バスは尻手駅手前で国道1号線を離脱し、2分遅れで川崎駅に到着です。

4本目 横浜市営バス 7系統 川崎駅西口8:50⇒横浜駅前9:34(9:39)

川崎駅から次に乗車するのは、横浜市営バスです。横浜市営バス、実は川崎市内まで乗り入れているんですね。当時は川崎市内と横浜市内で均一運賃が異なっており、川崎市内で降りるお客さんは申告する制度だったように記憶しています。

川崎駅で異彩をはなつ横浜市営バス

朝ラッシュの時間帯も過ぎ、お年寄りの方や家族連れが乗車し、車内にはほのぼのとした光景が広がります。

横浜駅までは電車に乗れば7分で着きますが、バスだとなんと50分もかかります。当然乗り通したのは私だけです笑

横浜駅直前で工事により渋滞...5分遅れで到着しました。

新幹線に乗っていればちょうどゴールの京都・三条大橋に到着している頃ですね。

5本目 神奈中バス 横44系統 横浜駅東口9:40⇒戸塚駅東口10:56(11:00)

横浜駅では1分で慌ただしく乗り換え、戸塚駅行きに乗車します。

ここからしばらくは神奈中バスのエリア。1日フリー券を購入して乗車します。

このバスは桜木町や井土ヶ谷を経由して戸塚駅までを結びます。東海道線沿いに進んだ方が距離は短いですが、そのルートで直接戸塚駅までを結ぶ路線は平日朝1本しかなく、日中は必ず乗り換えが発生します。

ちなみにこのバスに乗り遅れた場合、横浜駅西口を9:50に出発する東戸塚駅行のバスに乗車すれば、時刻表上では品濃口というバス停でこのバスに追いつけます。

神奈川ではおなじみの神奈中バス

道路が混雑してきてヒヤヒヤしましたが、戸塚駅には4分遅れで到着です。

6本目 神奈中バス 戸81系統 戸塚バスセンター11:05⇒藤沢小学校前11:30(11:47)

東口から西口に移動し、次は藤沢駅行きに乗車します。

ここから先は茅ヶ崎駅を目指すことになります。相模川を越えられる路線が少ないためです。茅ヶ崎駅までは立場や湘南台を経由するルートも考えられますが、最も乗り換え回数が少ない藤沢経由を選択しました。が、これがなかなかヒヤヒヤする結果に...

バスは引き続き国道1号線を進みます。ここも鉄道空白地帯で、乗降がかなりあります。

国道1号を離れ、藤沢の市街地に近づくと、渋滞に巻き込まれ、全く動かなくなってしまいました。10分、15分とバスが遅延していきます。次のバスに間に合わなくなる...どうしよう...

いよいよ我慢できなくなり、とっさに降りて走ることにしました。

降りたのは藤沢小学校前というバス停。すると対向車線を辻堂駅行きのバスが通過...!これに乗れば先に進める...!

先を見ればバスが信号待ちをしているぞ。もしかしたら間に合うのではないか....!!走れ!!

7本目 神奈中バス 藤10系統 遊行寺前11:40(11:49)⇒辻堂駅北口12:09(12:16)

交差点を曲がり、400mほど先の次のバス停でなんとか追いつけました...

乗ったバスは辻堂駅行き。実はこのバスも9分遅れだったようです。藤沢市内の道路事情は、なかなか大変そうですね。

その後は比較的順調に進み、辻堂駅に到着。

辻堂駅に到着。 周辺にはショッピングモールがあり活気がある。

8本目 神奈中バス 藤21系統 辻堂駅北口12:21(12:22)⇒茅ヶ崎駅12:49(12:57)

辻堂駅から乗車したのは藤沢駅を12:02に発車したバスです。そう、本来は戸塚駅から乗ったバスを藤沢駅まで乗り通し、このバスに乗り継ぐ予定だったのです。しかし、あの渋滞状況で間に合うとはとても思えず、とっさに降りたのでした。

1駅ごとに乗り換えをしていて、思ったより進めていません。

9本目 神奈中バス 茅6系統 茅ヶ崎駅13:10⇒平塚駅北口13:27(13:31)

平塚駅行きに乗車し、いよいよ相模川を越えます。相模川を越えられる貴重な路線です。先ほどから東海道線と並行して進んでいますが、駅間が長いせいもあり、バスの需要はかなりあるようです。

平塚は神奈中バスの本拠地で、とにかくたくさんの系統が集結します。

10本目 神奈中バス 平46系統 平塚駅北口13:40⇒二宮駅南口14:12(14:15)

11本目 神奈中バス 二30系統 二宮駅南口14:25⇒押切14:30(14:32)

さらに西に進みます。先ほどからひたすら神奈中バスですね。

二宮駅からは中井町役場行きのバスに乗ります。残念ながら隣の国府津駅まで行けるバスは少なく、大抵は途中で乗り換えが発生します。1駅も進まずにバスを降りるのは、これが初めてですね。

押切14:32⇒国府津駅14:54 徒歩2.6Km

押切から国府津駅までは路線としては繋がっているのですが、乗り継げるバスはしばらくないので歩きます。時間がないので小走りです。左手には海が見え、ようやく旅らしくなってきました。

海がきれい。だがゆっくりしている暇はない...

時速6kmを超えるペースで歩き、国府津駅に到着。

12本目 箱根登山バス 国府津駅14:55⇒青物町15:11(15:17)

ついに長かった神奈中バスエリアを脱出。箱根登山バスに乗車します。

ついに神奈中バスエリアを脱出...!

ここまで来ると都市部の混雑からは解放され、ようやく景色をゆっくり楽しめるようになります。道路も空いていて順調...のはずが...

途中で高校生の大量乗車。車内が混雑して乗降に時間がかかり、バスが遅延していきます...次のバスに間に合うか...?

次のバス停まで交差点を曲がって200m、走る...!

13本目 箱根登山バス H系統 幸町15:18(15:19)⇒元箱根港16:16(16:09)

何とか間に合いました...!今日はひたすら試練ですね...

このバスは小田原駅から箱根の芦ノ湖までを結ぶ、長距離路線です。やっとゆっくりできますね。箱根登山バスの運転手の方は運転技術がすごい。連続するカーブを難なくかわしていきます。

終点の元箱根港にはなんと7分もの早着。おかげで湖畔で少し休める...

「LAKE ASHI」の看板が、味があっていいですね。

芦ノ湖 つかの間の休息タイム

14本目 東海バスN65系統 元箱根港16:25⇒本町17:08(17:23)

次に乗るのは東海バス三島駅行きです。

箱根峠を越え、ついに静岡県に突入です!順調に山を下っていくと...途中の三島スカイウォークから大量の乗車!またもや満員になりました...バスが遅延していきます...

三島駅まで行ってもよかったですが、安全策をとり手前でも乗り継げる本町というバス停で下車。

東海バス このバスでついに静岡県

15本目 伊豆箱根バス05系統 本町17:34⇒沼津駅17:59(18:06)

次は沼津駅行きのバスです。夕方時間帯のため、道路が混雑してきました。沼津駅には7分遅れで到着です。

16本目 富士急シティバス 根方線 沼津駅南口18:10⇒東平沼18:49(19:01)

続いて東平沼行きに乗車します。東平沼は沼津と富士の中間に位置し、バスの乗り換え拠点になっています。東平沼からは富士駅行きの路線があります。残念ながら現在はこの乗継はできません...

 

東平沼行きのバス

渋滞で徐々に遅延していき、東平沼からの最終バスの時間が刻一刻と迫っていきます...ここにきてついに乗りつぎ失敗か...!?

とその時、もう一人の乗客の方が、運転手さんに「富士行きに乗り継ぎたいんだけど」と声を掛けます。すると「接続取ってみますね!」との返事が。無線で連絡してくれ、どうやら接続を取ってくれるようです。

私としては、東平沼は単なる乗継地点なのでどうせ接続してるだろうと高をくくっていたのですが、もしかすると希望しないと接続してくれないのかもしれません。結果的に本当に助かりました。

17本目 富士急静岡バス 東平沼18:57(19:01)⇒吉原本町19:28(19:31)

東平沼では富士行きの最終バスが待っていてくれました。4分遅れで出発です。

ちなみに今日のここまでの行程で、一度でも乗り換えに失敗すると東平沼から歩くことが決定していました。いろいろ綱渡りでしたが、何とか最終バスに乗れてよかったです。

富士駅まで行くとその先の路線がないので、吉原本町で下車します。

17本のバスを乗り継ぎ、1日目は吉原で終了です。

ちなみにテレビ版では1日目は箱根までしか進めていません。入念に調べて何パターンも考えておかないと、吉原まで到達するのはかなり難しいのではないかと思います。

②に続きます。

transittrekker.hateblo.jp