【路線バス乗継旅】東京→京都 4日間ローカル路線バス乗り継ぎの旅!③ 魔の3日目!?

この記事は東京から京都までを路線バスを乗り継いで旅行した記録の第3話です。

第1話はこちら

第2話はこちら

この旅行は2021年に行いました。この記事で紹介されている路線の中には現在は廃止になっているものもありますのでご了承ください。

現在も4日間で東京→京都を移動することは(頑張れば)可能です。一連の旅行記の最後に現在も4日で東京⇒京都を乗り継ぎできるルートを紹介したいと思います。

旅のルール
  • スタートは東京の日本橋 ゴールは京都の三条大橋
  • 日本橋」停留所からバスに乗り、「三条京阪」停留所までバスに乗る。(初日始発前に歩いて距離を稼いだり、最終日の最終バスが終わった後歩いて無理やりゴールするのは×)
  • ローカル路線バスのみを乗り継ぐ。バスがなければ歩く。
  • 鉄道・高速バス・タクシー・ヒッチハイクなど、ローカル路線バス以外は使用禁止
  • 時刻表や地図を事前に調べるのはOK。(ここだけ本家とは違います)

 

2日目は浜松まで到達しました。3日目はどこまで進めるでしょうか??

3日目 静岡・浜松⇒???

おはようございます。浜松駅です。

今日は3日目です。本家では「魔の3日目」と呼ばれる3日目ですが、果たしてどうなるのでしょうか...

浜松駅 今日も快晴

浜松はバイクや楽器の生産が盛んな都市で、人口80万というだけあって、かなり都会です。駅の隣には立派なアクトタワーがそびえています。

一方で鉄道はというと、東西に延びる東海道新幹線東海道線と、北へ延びる遠鉄電車のみであり、必ずしも路線が充実しているとは言えなそうです。全国的に見ても地下鉄が発達するのは100万都市クラスが多く、投資に見合わないのでしょうか。東海地方は車社会なのも一因かもしれません。

一方でそれを補うようにバス路線は充実しており、東西南北様々な方向に向けバスが発着しています。バスターミナルは珍しい16角形のとても美しい形になっています。

 

29本目 遠鉄バス 44系統 浜松駅6:50⇒伊平8:12(8:18)

以降、()内は遅延・早着時の実際の時刻を示します。

さて今日1本目のバスは、伊平行きです。伊平は浜松の北西に位置します。この先、浜松から東海道沿いに進むと途中で路線が途切れてしまいます。鉄道がない北側へ迂回することがポイントです。

出発してからしばらくは順調に走行していましたが、通勤時間帯ということもあり、道路はかなり混んできました。しかしながら時刻表を確認すると、大きく遅延はしていないようです。どうやら遠鉄バスは渋滞を見込んで時間帯ごとに余裕時間を加えたダイヤにしているようです。所要時間は時間帯に関わらず一定でラッシュ時は遅延が当たり前というバス会社も多い中、利用者としては好感が持てますね。

それでも少しばかり遅延したようで、終点伊平には6分遅れで到着しました。

伊平8:18⇒田沢9:48 徒歩5.5Km

伊平から先、田沢や渋川までの区間はかつては路線があったのですが、廃止されデマンド化されてしまいました。当然デマンドバスには乗れませんので、歩きます。

国道257号線をしばらく歩くと、右手に「仏坂十一面観音」への入口が見えてきます。そのまま国道を歩いてもよかったのですが、山を越える方が距離が短いようで、観光も兼ねて登ってみることにしました。

仏坂十一面観音への入口

思ったより急坂でした。遠回りでも国道を歩いた方がいいかもしれません。

この周辺は古戦場でもあるようで、三方ヶ原の戦いを前にして、武田軍と徳川軍が衝突したようです。

山を越えると新東名高速道路の浜松いなさJCTが見えてきます。

浜松いなさJCT

さらに歩き、田沢というバス停に到着です。ここはまだ静岡県ですが、愛知県新城市コミュニティバスの終点になっています。(現在は田沢発着は廃止されていますが別のルートで乗り継げます。)

発車まで約30分、のんびりとした田園風景の中でしばし休憩です。

30本目 新城市営Sバス 長篠山吉田線 田沢10:16本長篠バスセンター10:33

バスがやってきました。新城市営で飯田線本長篠駅までを結んでいます。

1日目の夕方に入った静岡県ですが、ついにこのバスで脱出できます。長かったですね。

県境を越えるバスがやってきた

バスは15分ほどで本長篠に到着。浜松から本長篠は鉄道で向かうと豊橋を回らないといけないですが、直線距離だと案外近いものですね。

31本目 豊鉄バス 田口新城線 本長篠駅前11:00⇒田口11:39

続いて豊鉄バスに乗車しさらに西を目指します。田口は設楽町の中心で、鉄道路線はないためバスが基幹交通になっています。途中の鳳来寺山までは観光客の方が多く乗車されていました。

田口に到着

田口に到着。乗り換えに時間があるので、バス停から少し歩いたところにある多津美屋本店というお店に入りました。

今日の昼食

32本目 設楽町おでかけ北設 稲武線 田口12:30⇒どんぐりの湯前13:13

さらに設楽町営バスに乗り、稲武へ向かいます。稲武は豊田市の北東部に位置し、長野県にも近い位置です。鉄道旅ではあまり来る機会がない地域で新鮮ですね。

稲武にはどんぐりの湯という道の駅があり、交通の拠点になっています。乗り継ぎ時間に温泉に入るのもいいかもしれません。

鉄道旅では縁がない地域をゆく

33本目 豊田市おいでんバス 稲武足助線 どんぐりの湯前13:47⇒足助病院14:35

稲武からは豊田市コミュニティバスに乗車します。豊田市は市域がとても広く、またコミュニティバスが充実しているため、一気に距離を稼げます。「おいでんバス」は豊田市の有名な「おいでん祭り」にちなんだものだと思います。

34本目 豊田市おいでんバス さなげ・足助線 足助病院14:43(14:46)⇒豊田厚生病院15:39(15:43)

途中足助病院で乗り継ぎ、豊田厚生病院までおよそ45kmを1回の乗り継ぎで進めました。とてもありがたいバスです。

足助は香嵐渓で有名なところで、紅葉の時期には多くの観光客が訪れます。次はゆっくりと訪れたいものです。

到着した豊田厚生病院周辺はとても整備が進んでおり、さすがはトヨタのお膝元ですね。コミュニティバス網が充実しているのも、市の財政が健全であるゆえでしょう。

豊田市おいでんバス

35本目 みよし市さんさんバス 生活路線 豊田厚生病院16:10(16:19)⇒黒笹駅16:26(16:39)

さらにみよし市コミュニティバスに乗り継ぎます。ここから先のルートは様々あり、時間にも余裕があるので、一番運賃が安いルートをチョイスしてみました。

名鉄豊田線の黒笹駅まで乗車します。

黒笹駅16:39⇒愛知牧場西17:16 徒歩1.2Km

コミュニティバスを乗り継ぐため、市境を歩いて越えます。

黒笹駅から少し歩き、愛知牧場にやってきました。愛知牧場は入場無料の観光牧場で、愛知県民には結構有名みたいです。寄り道してソフトクリームをいただきました。

愛知牧場

36本目 日進市 くるりんばす 三本木線 愛知牧場西17:27⇒市役所17:57(17:54)

37本目 日進市 くるりんばす 五色園線 市役所18:10⇒長久手古戦場駅18:39(18:38)

愛知牧場のそばのバス停から日進市コミュニティバスを乗り継ぎ、長久手古戦場駅へ進みます。

市役所で各方面の路線を乗り継げるようになっており、とても便利です。乗り継ぐ場合は乗り継ぎ券をもらえ、割引運賃で乗車できます。

日進市コミュニティバス

38本目 名鉄バス 32系統 本地ヶ原線 長久手古戦場駅19:13⇒名鉄バスセンター20:22

長久手からは名鉄バスに乗り、いよいよ名古屋を目指します。

この路線は「基幹バス」で、途中からバス専用レーンを走ります。一番右の車線がバス専用になっており、路面電車の電停のように、独立した専用の停留所が設けられています。日本でBRTと名の付く路線は様々ありますが、専用道を走る路線を除けば、この路線ほど"本物のBRT"に近い路線はないのではないでしょうか。

どんどん大都会になっていき、名古屋の夜景を楽しみながら、ついに名鉄バスセンターに到着です。

3日目にしてようやく名古屋に到着!!

名古屋らしく矢場とんに行き味噌カツを食べました。

今日はここで終了....というわけではなく、まだまだ移動します。

矢場とん

39本目 三重交通 50系統 名古屋桑名線 名鉄バスセンター22:10⇒福島23:13(23:15)

本日最後のバスは、三重交通の桑名駅行きです。

この路線は名古屋から県境を越え約30km先の桑名までを結ぶ長距離路線です。

1日1本、この時間のみの運行です。もしこの時間に運行されていなければ今回の旅は成立しないでしょう。一番重要と言っても過言ではないバスです。また、この路線は下り方向のみの運行でです。そのためおそらく京都⇒東京を路線バスで4日で移動することは不可能かと思います。

三重交通バス 桑名駅行き

そんな貴重なバスに乗車し、深夜の国道1号を進みます。ちなみに国道1号を走るのは2日目の藤枝以来ですね。「東海道路線バス乗り継ぎ旅」といいながら、実際は東海道上を進まない方が乗り継ぎがスムーズな場合が多いのです。

本日の宿のため、桑名駅手前の福島というバス停で下車しました。

浜松をスタートした本日は桑名で終了です。3日目は県境を2つ越え、かなり長距離進めました。歩いた区間もほとんどなく、「魔の3日目」にはならなかったですね。

 

いよいよ明日は最終日。無事に京都・三条大橋までたどり着けるのでしょうか。

一番過酷な4日目に続く...

transittrekker.hateblo.jp